唄/BUCK-TICK 音楽レビュー其の4
フリーランスライターのだいすけと申します。
本日も元気に音楽レビューやっていきましょう。
本日、紹介するのは日本のロックバンドBUCK-TICKが発表した95年のシングル曲「唄」
を紹介します。
BUCK-TICKどんなバンド?
85年に結成されてから一度のメンバーチェンジもなくコンスタントに活動を続ける
希有なバンドです。(メンバーチェンジがないのは本当にレアケース。)
彼らの人気がピークだったのは80年代後期〜90年代の初期でした。
その頃はアイドル的人気だった様なのですが、私は幼稚園〜小学生低学年くらいの時期でその頃の人気っぷりを、リアルタイムでは知りません。
確かにヴォーカルの櫻井さんは非常に美しいルックスのため、その人気はすごかっただろうと推測はできます。
楽曲はBOOWY直系のキャッチーなエイトビートロックを展開していたので、世間が飛びついたのでしょう。
活動が進むにつれて、音楽性はコアでマニアックにビルドアップしていったので、ファンはふるいにかけられ、この「唄」がリリースされた95年ごろは、すでに爆発的な人気は落ち着いていた印象です。
「唄」との出会い
小学6年生の時にラジオから流れてきた、この曲に出会いました。
当時、ミスチルが大好きでサビはドカンと盛り上がるのがシングル曲のセオリーだと思って居ましたが、この曲は全然違うんです。
まさに異彩を放っていました。
極悪なへヴィギターリフを擁したショッキングなイントロを皮切りに「どうして生きているのかこの俺は??」と言う、全く身も蓋もない歌い出し・・・。
続くBメロは「精神は落ちてくばかりで鼓動はずっと暴れ出しそうだ」とゾワゾワ悪寒が走りそうな、ギタリスト今井寿さんの語りが挿入されます。
サビもサビらしい華やかなメロディではなく地味なのだが癖になるカッコよさ。
BUCK-TICKの曲ってサビらしいサビが無い曲も多いんです。(もちろん敢えてだと思います。)
こういう所に、「引きの美学」みたいなのを感じるんですよね。
唄を聴いてみましょう
唄
精神的に追い詰められていく様な、プレッシャーすら感じるヘヴィなロックに仕上がっております。
曲のアングラな雰囲気を受けてか、MVも結構イカレてる感じです。
何故かメンバー全員が外タレのコスプレをしてるますよね。なんかモザイクかかってるし・・・やたらと危険な空気感をかもしています。
ちなみに
星野英彦 (g)/レニー・クラヴィッツ
樋口豊 (b)/ジミ・ヘンドリックス
ヤガミトール (dr)/ リンゴ・スター
にそれぞれ扮しています。
ちなみにこの唄という曲、近年椎名林檎さんがカバーされています。
本家とは違うジャジーで落ち着いた上品な仕上がりになっているのですがこちらも要チェックです。では
※『PARADEIII 〜RESPECTIVE TRACKS OF BUCK-TICK〜』に収録されています。