官能漂流/EGO-WRAPPIN 音楽レビュー其の10
96年に大阪で結成された、
日本の音楽ユニット。
ユニット名は直訳「エゴを包む」が
転じて「自分を出さない」の意です。
ジャズをはじめ、ロックやファンク、
プログレなどの音楽ジャンルに
キャバレー音楽や昭和歌謡など、
日本音楽のエッセンスを消化して、
クロスオーバーした
濃厚な楽曲を発表してきました。
2000年初頭に、
「色彩のブルース」や「くちばしにチェリー」
といった代表曲が立て続けにヒットした為、
ご存知の方もいらっしゃると思います。
そんな実力派ユニット、
EGO-WRAPPIN’の
楽曲の中で、
オススメの楽曲「官能漂流」をご紹介します。
まずはご視聴してみて下さい。
不穏なアルペジオギターに導かれ、
ぼんやりと浮かび上がるような楽曲です。
8分越えのめちゃくちゃ長尺な曲なんだけど
退屈なんてことは無く、世界観に浸れる。
タイトルの示す通り
歌詞・唄・メロディ・演奏
全てから「エロス」を感じます。
それもとっても上品な「エロス」です。
昭和の歌謡曲を
彷彿とさせるメロディが、
ゆったりとした
グルーヴを感じるサウンドに
しっとりと
絡んでいます。
情熱的なギターソロもいいです。
アウトロのギターフレーズも
聴くものの感情を
揺らし続けるのです。
永遠にループされるかのように
余韻を残しながら・・・・。