Duality/Slipknot 音楽レビュー其の12
「slipknot」は
95年にアメリカの
アイオワ州で結成された
ヘヴィロックバンドです。
このバンドは結構有名なので、
洋楽ロックが好きな方なら
既に知っているかもしれません。
メタル、ハードコアをベースに
民族音楽まで貪欲にとりいれた
スタイルが持ち味です。
メンバーは、
マスクを被って
パフォーマンスをします。
この視覚的インパクトは
凄まじいです。
しかも活動時期によって
作品のコンセプトに
合わせたマスクを
何度もリニューアルしてきました。
日本でのキャッチコピーは
「猟奇趣味的激烈音楽集団」だそうです。
(的確!!・・・・か?)
メンバーは当時9名。
(いまは何人いるのだろう・・8人位??)
ロックバンドに9名もいて、
何の楽器を担当するのか
と疑問に思うかもしれません。
ヴォーカル、ツインギター、ベース、ドラム
ここまで5人。まあ、普通のバンドですね。
そして、特注パーカッション2名!!
「んん?」
「そんなにパーカッションいる??」
民族音楽調のきめ細かなリズムを
表現する為、必要なのです…よね?
あといるのは・・・
が1名ずつ在籍しています。
ともにSE*2を付加するパート
が楽曲のよいスパイスになっています。
時々ね...(CDを聴く限り存在感はちょっと薄い)
「SLIPKNOT」の過激な楽曲群より、
「Duality」をご紹介します。
彼らにとっては珍しく
純粋にハードロック。
パブリックイメージである、
デスメタル調ではないんですよね。
歌い上げるパートの比率も割と多いです。
サウンドも、低音域主体で
ギチギチに音を詰め込む
という彼らの従来のスタイルでは
ないんですよね。
休符を生かしたり、
多彩なギターフレーズを披露したりと
聴いていてすごく楽しめる楽曲なのです。
この楽曲が収録されている
アルバム「vol.3」は
過激な音楽を詰め込んだ
過去の2作品と比べると
だいぶ聴きやすくて、
第一印象は「丸くなった」印象がありました。
しかし、聴き込んでいくと、
アコースティックや
歌を基調とした曲など
新機軸を打ち出した
多様で、魅力的な作品であることに
気付いたんですよね。
今では、彼らのアルバムの中では、
一番のお気に入りなのです。
その多様な音楽性を象徴する一曲が
この「Duality」です。
しかし、
MVの汗臭そうな感じが半端ではないです。
すいません・・余計なこと言いました・・。