New Wave/ Pleymo~Moddadiction/pleymo 音楽レビュー其の22~23
今回はフランス産ロックバンドpleymo(プレイモ)を紹介します。
フランスと言えばロックの後進国ともいわれ、音楽といえばシャンソンのイメージが強いです。といいつつシャンソンって、どんな音楽かと問われたら固まりますね、絶対。
そんなフランスの音楽シーンですが、この「pleymo」と言うバンドはなかなか勢いが有って、熱い音楽を聴かせてくれたと思います。
もう解散してしまったバンドですが、メンバーがカラフルなジャンプスーツを着て暴れまわる、派手なライブアクトが視覚的にもキャッチ―で、日本でも結構人気のあるバンドでした。
ヴォーカルのマークはルックスも良く、過去にディズニーのプロのアニメーターだった
異色の経歴を持っていて、かなりキャラ立ちしていましたね。
メンバーが日本のアニメ文化にも造詣が深いようで、親日家であった様です。
まさに日本のリスナーから愛され彼らも日本を愛した、「相思相愛」状態。
音楽性はこのブログでおなじみ、ミクスチャーロック(ラップ+ロック)をベースにしています。よく「フランスのLinkin park」と言われておりました。
マークのラップの声質は「Limp bizkit」のフレッドに似ています。何処かヘナヘナとしてややコミカル。英語に比べるとフランス語は良く言えばなめらか。やや歯切れが悪くリズムに乗っかり切れていない印象(笑)
ベースが非常にテクニカルなので、そこも聴きどころでしょう。
因みに今回紹介する2曲はベースがあまり目立っていません。(なぬ!?)
このバンドがリリースしたアルバムは「4枚」どのアルバムも中々良いです。
しいてフェイバリットアルバムをあげるならば、2ndアルバム「medicine cake」と3rdアルバム「Rock」がおすすめです。
この2枚のアルバムからそれぞれ、私の好きな曲をチョイスしていきたいと思います。
1曲目に紹介する「New Wave」は2ndアルバムを象徴する、ハードでいてメロディがしっかりしたキラーチューンです。確かに初期のLinkin parkの香りがします。では聴いてみましょう!
アクションスリラーのような映画仕立てのMVのインパクトが強烈です!!
R&Bのトラックのようなパートが突如、へヴィなバンドサウンドになだれ込む。
この「静と動」の流れが何度が繰り返されるのですが、この展開に中毒性があるんですよね。特にブリッジ*1の壊れっぷりは爽快です。
2曲目に紹介するのは「Moddadiction」です。彼らにしては珍しいしっとりしたロックバラードになっています。
この曲は「哀愁」がモロにでた、サビやギターソロを実装しており、「湿り気のある良質のロックバラード」となっております。
3rdアルバムの「Rock」は、急激に路線変更をした結果、ファンの中でも賛否両論あったアルバムです。
私が初めて触れたPleymoのアルバムであり、もっとも気に入っています。
全体的にラウドでありつつも、ヨーロピアンの爽やかな空気感漂う作風で、優雅な気分に浸れます。(筆者、ヨーロッパ童貞ですけどね・・・はは。)
普遍的なロックアルバムになっており、8ビート主体のロックあり、バラードありと
表情が豊かで、個人的には非常に楽しんだ記憶が有ります。もう15年以上前の話です。
*1:ブリッジ・・・ラストサビ前の間奏