ミュージックジャンキー秘密のプレイリスト

3度の飯より音楽大好き(は言い過ぎた・・・。)お父さんの音楽レビュー。

innocent world/mr.children~OVER/mr.children 音楽レビュー其の41〜42

 国民的バンドmr.childrenの楽曲の中から2曲、レビューしていきたいと思います。今回紹介する2曲は、名盤「Atomic Heart」に収録されていた楽曲です。

 

思い起こすと、私が初めて手に取ったCDアルバムがこの「Atomic heart」でした。

アルバムを手に取るきっかけとなった曲が、「innocent world」です。この曲のかっこよさに魅了され、「他の曲も聴いてみたい!!」となったわけです。

 

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「innocent world」邦楽史に残る名曲ですよね!。

 

すっきりとした曲調の一曲で、「ポカリスエット」のCMに起用されていた(はず?)です。

 

近頃じゃ夕食の 話題でさえ仕事に汚染(よご)されていて
様々な角度から 物事を見ていたら自分を見失ってた

 引用:桜井一寿『innocent world』

 

そんな曲調と裏腹の、憂いを帯びた歌詞。この一節なんかは、小学生ながらに「うわっ!大人ってなんか大変だな〜」と思ったのを今でも覚えています。

 

しかしアルバムを聴いて率直に感じたのは「ピンとこな・・。」どうやら、小学生だった私は「innocent world」や「CROSS ROAD」みたいな曲でアルバムが埋め尽くされてると思っていたらしいです。

 

ほろ苦い、アルバムデビューとなってしまいました。

 

 洋楽ロック調の「ラブコネクション」Dance Dance Dance」、長尺で淡々とした「雨のち晴れ」、やや地味だが味のある「クラスメイト」、ひたすら暗い「ジェラシー」「ASIA」も今となっては好きな曲ですが、当時は好きにはなれず。

ただその中に1曲、当時から私が好きなアルバム曲がありました。

その曲こそこのアルバムのラストを飾る「OVER」です。


キャッチーな曲ながら、センチメンタルな別れの歌です。

 

倦怠期を迎えた2人に突然訪れる別れ。男性目線から非常にリアリティのある、心の落ち込みが良く表現された歌詞です。そして、その切なさは小学5年の私にも確かに伝わっていたのだと思います。

 

心に残る フレーズは全部と言いたいところなんですが、

 

今となれば
顔のわりに小さな胸や
少し鼻にかかるその声も
数え上げりゃ きりがないんだよ
愛してたのに
心変わりを責めても空しくて

引用:桜井一寿『over』

 

「顔のわりに小さな胸」という表現は、今も昔も引っかかるんですよね、心に。
やや毒づいた感情が何度か描かれているのですが、好きすぎて相手を恨めしく感じてしまうこともありますよね?本当に彼女を愛しているのが伝わります。リアルだな・・。

「OVER」は掲載できるような動画を見つけられず・・。ちょい残念ですが、聴いた事の無い方には、ぜひ触れて頂きたい名曲です。