Born Slippy Nuxx/underworld 音楽レビュー其の47
Underworldは、カール・ハイドとリック・スミスからなる、エレクトロミュージックユニットです。
音楽ジャンキーを自称しときながら、エレクトロミュージックは疎いのでUnderworldの楽曲もこの曲くらいしかよく知らないのですが、大好きな曲なのでレビューしちゃいます。
この曲は、映画「トレイン・スポッティング」から知った口です。確か僕が高校に通っていた位に、流行っていた映画だったと記憶しています。
クラスの自称映画通たちが、
「トレインスポッティングヤベー」「アンダーワールドヤベー」と歓喜していたのを横目に、私はこの映画を観ていません。結構天邪鬼で、みんなが騒いでいるものと距離を取るところがあったのだと思います。
そして、僕がこの映画をなぜか手に取ったのは20代後半。(近所のツタヤにて)クラスの映画通が熱狂していた時からちょうど10年の月日が経っていました。
この映画、ファッションや、音楽がカッコ良かったりと観る人の感性に強い影響を及ぼすことは間違いない。しかし、内容の救いのなさ・・・。
面白い映画なんだけどヘヴィで後味があまりよろしくないな、また観ることはないかなと・・思いつつ観ていたのです。
しかし最後の最後、主人公のレントン(若き日のユアンマクレガー)が仲間たちと、麻薬を売って稼いだ金を持ち逃げしてとんずらするのですが、そのシーンすっきりとしたレントンの表情、晴れやかなロンドンの街並み、そしてこの曲のイントロのクールな電子音・・・ん!?
「何この曲、すごいかっこいい!!」
その曲こそ、Born Slippyだったのです。劇中何度も鬱屈としたやりきれない気分に陥れたこの映画の終着点に、Born Slippyがあることで、超絶解放されるカタルシス。
私も「トレインスポッティングヤベー」「アンダーワールドヤベー」となったのは言うまでもありません。
遅れてきた青春だね!!