スロウ/Plastic tree 音楽レビュー其の115
どうも!フリーランスライターのだいすけです。
本日も元気に音楽レビューをやっていきましょう。
本日紹介するのはPlastic treeのスロウです。
Plastic treeどんなバンド?
93年に結成された、日本のロックバンドです。
(超ベテラン再来年結成30周年か・・。)
初めて触れたのは、高1の時に「スライド.」と言う楽曲に感銘を受け、
それ以来聴いているバンドです。
いわゆるヴィジュアル系にカテゴライズされるバンドながらも、ハードロックやメタルではなくUKロックからの影響が濃い、個性的なカラーを持ったバンドなのですよ。
(バンド名はUKロックの雄、Radioheadの「Fake plastic trees」に由来していたはず・・。)
長く続くバンドとしては非常に珍しいのですが、大きなヒット曲がないと言うのが特徴です。(失礼!!)
内省的な世界観に、ニューウェーブやシューゲイザー等内向的なサウンドをブレンドしたマニアックな楽曲群はとても幅広い層をターゲットにしていないので、大きなセールスがなかったのはまあ頷けます。
楽曲の質は総じて高く、熱狂的なファンに支持され継続的な活動を実現しているのではないかと見ています。
スロウ聴いてみましょう。
スロウは2015年の作品なので彼らの長い歴史の中では、比較的最新の楽曲と言えます。
紹介したい楽曲は山ほどあるのですが、あえてフェイバリットソングを紹介するならこのスロウです。
彼らの持ち味である「内省性」と「繊細さ」が際立った名曲となっています。
まさに「ガラス細工の様な繊細さ」をもったミドルチューンです。
この曲はサビのメロディの美しさに、初めて聴いた時心がざわめくほどでした。
日々変化し続ける感情の難解さを、文学的に表現した歌詞が魅力的です。
365日、ずっと循環してる感情ですが、
単純めいて難解なようです。喜怒哀楽 悲喜交交
どれにもあてはまらないような期限切れの憂愁
小数点のたらればな未練 割り切れないから情念は増える引用:「スロウ」有村竜太朗
ヴォーカルの有村竜太朗氏の歌は、好き嫌いがはっきり分かれるところです。
実際に「声量や歌唱力」の不足を指摘する声もあったりします。
ですが、私は彼らの音楽のセンシティブな面を表現しきれる歌い手は彼しかいないのではないかと思っています。
万人に好かれることが、良し悪しに直結しない。
だからこそ演者の感性と聴き手の感性がバシッと組み合わさった瞬間に大きな感動を生み出すのではないかと思います。
音楽はいいものですね。ではではまた次の記事で会いましょう!