ONIGUNSOU/SEX MACHINGUNS 音楽レビュー其の121
フリーランスライターのだいすけです。
本日も楽しく音楽レビューやっていきましょう。
本日紹介するのはSEX MACHINGUNSのONIGUNSOUです。
SEX MACHINGUNSどんなバンド?
SEX MACHINGUNSは89年に結成された日本のメタルバンドです。
バンド名には、イギリスのパンクバンドSex Pistolsよりすごいバンドを作りたいという気持ちが込められているそうです。
現在も活動中の様ですが、ヴォーカルのAnchang(アンちゃん)を除くと、メンバーの入れ替わりはすごーく激しいバンドと言えます。(私は2003年くらいまで在籍していたベーシストNOISYさんが好きです。)
リアルタイムで追いかけているバンドではありませんが、高校生の頃にこのONIGUNSOUを聴いてかなりの衝撃を受けファンになりました。
彼らの音楽の特徴は、コミックバンド的なお笑い要素を取り入れつつ、テクニカルで高品質なメタルソングを聴かせてくれるところです。
通常のメタルだと、「剣と魔法のファンタジーの世界(メロスピ系メタル*1」だとか「死神だとか悪魔(デスメタル・ブラックメタル)」とかメタルごとに濃い世界観があって、本人たちはいたって真面目にやっていても、不覚にも笑えてしまう感じ(失礼)がちょっと聴いていて気恥ずかしくなります。
こういった理由がメタル=ダサいの由縁となっているわけです。
その点マシンガンズは、一部真面目メタルな曲(何それ?)もありつつ、初めから笑いをとりにかかってくるのですごくプレミアムな存在に感じていました。
「ONIGUNSOU」を超える知名度かなと思っている、SEX MACHINGUNS随一のコミックソング「みかんの歌」なんかは、耳にしたことがあるかもしれません。
過去、職場の飲み会でも普通に歌う人がいたりして、曲を知らない人でも、コミカルな歌詞と熱い楽曲にノリノリになる楽しさがあります。
意外にも、普段寡黙な人が歌っていたりしたので、マシンガンズが好きな僕としては嬉しくって、仲良くなっちゃった
・・というどうでも良いエピソードをぶち込んどきます。
要するにメタルというマイノリティな音楽に対して、一般の方とメタラーをつなげる、掛け橋的な存在になっていたのだと思います。
(注意:職場の雰囲気によっては当然みかんの歌もドン引きであることは間違いないです。)
ONIGUNSOU聴いてみよう!
究極のコミックメタルソング「ONIGUNSOU」聴いてみましょう。
この曲のテーマは「給食」です。
ゴリゴリのハイスピードなメタルサウンドに、ハイセンスなギャグ歌詞の組み合わせは色褪せぬ衝撃を与えてくれます。
給食食べなきゃ遊び行けないって文化はとっくに僕らの時代にもなかったのですが、さらに僕の親世代くらいには確かに存在していた様です。
「軍曹」の様に恐ろしい先生はまだいましたね。(体育系部活の顧問とかやばいのが多かった。)
私も、よくビンタされたものです。女子であっても吹っ飛ぶくらいビンタされていましたが、今だったらニュースのネタになるくらいの話。
世界はものすごいスピードで変わり続けるのだなあとしみじみ思います。
まとめ
SEX MACHINGUNSは、名キャラクターじゃなかった、名ベーシストNOISYが在籍していた、2003年くらいまでの作品しか聴いていないです。(ベーシストとしての手腕を発揮していたかは疑問ですが、彼らの黄金時代のコミカル要素に寄与していたのは間違いありません。)
おすすめできるアルバムは「MADE IN JAPAN」以上。という感じです。ではまた次回の楽曲レビューで会いましょう。
*1:メロスピ(メロディックスピードメタル)・・速いテンポにくっきりとしたクサイメロディ満載のメタル:例/ソナタアークティカ