ミュージックジャンキー秘密のプレイリスト

3度の飯より音楽大好き(は言い過ぎた・・・。)お父さんの音楽レビュー。

Plug In Baby/MUSE~Citizen Erased/MUSE 音楽レビュー其の124〜125

どうもフリーランスライターのだいすけです。
本日も音楽レビューやっていきます。

本日紹介するバンドはUKロックの雄、MUSEです。

MUSEどんなバンド?

MUSE(ミューズ)は1994年に結成されたイギリスの3ピースロックバンドです。

 

グラミー賞2回受賞、アルバムの通算売上枚数1500万枚以上と、世界的なビックアーティストであり、日本国内でも人気が高いアーティストと言えます。


一般的に3ピースバンドといえば無駄な贅肉を削ぎ落とした、シンプルな音楽を特色とするバンドが多い中、このバンドに関しては真逆です。

 

無限に広がりゆくような、とにかくやり過ぎなほどのスケール感。

 

メタルっぽい音像をシンセサイザーが彩り、ファルセット多様のナルティスティックなヴォーカルがパンチの効いたクラシカルなメロディを唄う(表現もやりすぎでした笑)
唯一無二の個性的なロックバンドです。

 

2021年夏に彼らの出世作「Origin of Symmetry」のリミックスアルバムが発売されました。

「Origin of Symmetry」は彼らにとって2枚目のフルアルバムで、前作「Showbiz」と比較すると大きくスケール感を増し、エフェクティブなベースの音色や、シンセサイザーの多様など、バンドの方向性を決めた一枚です。

 

私も初めてMuseの音楽に触れたのが「Origin Of Symmetry」だったりして嬉しい限りです。

 

オリジナル版とのリミックス版との違いは、埋もれていた音や、ミュートされた音にフォーカスして再構築したとのことで、確かに聴いた感じ、それぞれの楽器が分離し、よりクリアに耳に飛び込む感覚がありました。

 

「Origin Of Symmetry」から好きな曲を2曲ご紹介

「Origin Of Symmetry」は本当に名曲揃いのアルバムなのですが、あえて2曲おすすめの曲を紹介していきたいと思います。

 

Plug In BabyはMUSEの曲の中でも随一の爽快感

まず紹介する「Plug In Baby」です。
アルバム自体はミドルテンポ中心の濃厚な作風なのですが、「Plug In Baby」に関してはカラッとしていてスピード感のある異色の楽曲になっています。

 

アルバムの中間地点に配置されており、アクセント的な楽曲として機能しています。

 

Plug In Baby

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ドライブ感あふれるかっこいい楽曲ですよね。
ライブでも欠かせない、代表曲となっています。

 

歌詞の方は難解さに満ちていて、「テクノロジーの発達と個人主義の衰退がつながっている」という主張(らしい・・。)正直よくわからないです。

 

Citizen Erazedは濃厚な一曲

次におすすめするのは、アルバムの曲順でも「Plug In Baby」の次に来るのがこの曲Citizen Erased」です。

「Origin of Symmetry」は後半にコアでマニアックな曲が集まっているのですが、このCitizen Erased」はその入り口でMuseの持つディープな世界へ誘う、入り口のような役割を果たしています。

 

今回は2021年リミックス版で聞いてみましょう。

 

Citizen Erased (XX Anniversary RemiXX)

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ヘヴィなギターリフに導かれて始まる、濃厚でダークなナンバーです。
サビのシンセの荘厳な響きや、美しいメロディ運びなどツボすぎるのです。

 

Citizen Erased=消された市民」とやや恐怖心を煽るタイトルですが、「消された市民」とはメンバーが自分達のことを揶揄しているようです。

 

有名になるにつれ、ゴシップに晒されプライベートを失っていく。
もう市民としての自分達は消されてしまったという、「嘆き」が込められています。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

 

MUSEはロックの持つ激しさに、荘厳なシンセやクラシック調のメロディが絡むシアトリカルな作風が魅力的なUKロックバンドです。

 

おすすめのアルバムは今回紹介した2ndアルバム「Origin Of Symetry」か次作の「Absolution」をおすすめします。では!!

 

Gift and curses/Yellowcard 音楽レビュー其の124

どうも!フリーランスライターのだいすけです。
本日も元気に音楽レビューをしていきましょう。

 

本日紹介するのは、Yellowcardの「Gift and cursesを紹介します。

 

Yellowcardってどんなバンド?

 

Yellowcardは、アメリフロリダ州のメロディックパンクバンドです。
残念ながら既に解散しております。

 

パックロックバンドにおいては極めて珍しいヴァイオリニストを擁したバンドです。
日本ではBIGMAMAというヴァイオリニストを要したパンクバンドがおります。(YellowcardとBIGMAMAは対バン経験あり。)

 

一般的にワイルドでルードな印象の強いパンクとヴァイオリンの優雅な響きはミスマッチかと思いきや、ライトな印象の強いパンクなので、上品かつ流麗なオンリーワンの魅力を醸し出していて良いです。
(絶叫系のハードコアパンクならばヴァイオリンは合わなかったかも、・・いや面白いかな。)

 

Gift and curses聴いてみましょう!

今回紹介するGift and cursesは、スパイダーマン2(アメイジングじゃない方)のテーマ曲に起用されていました。

 

スパイダーマンが悠々とニューヨークの空(ん?ニューヨークでいいよなあ・・舞台・・記憶が曖昧だ)を飛び回る様と、これまた雄大な響きのヴァイオリンの音は相性抜群です。

 

Gift of curses

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添付した動画ではアメジングスパイダーマンが当てられていますが、この曲が起用されていたのは、無印のスパイダーマン2で間違い無いです。

 

映画向きのドラマチックなロックバラードに仕上がっていますよね。

 

この曲はレアトラック扱いで、当時スパイダーマン2のサントラじゃなきゃ聞けなかったはずです。(記憶がすごく曖昧なのですが、3rdアルバム「Peper walls」の国内版にアンプラグドヴァージョンが収録されていたような・・。)

 

まとめ

 

Yellowcardについては、こうした良質なバラードが提供できる器用なパンクバンドですが、もちろんファスト(テンポの早い)楽曲もハイレベルなので是非聴いてみてください。

 

初めて聴く方におすすめできるのは、断然1stアルバム「Ocean Avenue」ですが、個人的には3rdアルバム「Paper walls」が最高傑作だと思っています。

 

この2枚をおさえておけばYellowcardはOKです。では!

 

 

 

No Reason/Sum41~Still Waiting/Sum41 音楽レビュー其の122〜123

どうも!フリーランスライターのだいすけです。
本日も元気に音楽レビューやっていきましょう!!

本日紹介するバンドはSum41です。

 

Sum41ってどんなバンド?


Sum41は日本でも人気の高いカナダのメロディックパンクバンドです。
ヴォーカルのデリックは、アヴリル・ラヴィーン元旦那さんだった方です。


バンド名の41という数字が気になりますよね?
メンバーが夏休みの41日目に行った、ロックフェスWarped Tourに感動し、この日を栄に音楽活動を始めたことが由来となっているようです。

 

音楽性はロディックパンクを主軸とした、明瞭なサウンドがベースとなっています。
しかし、初期と中期以降では音楽の雰囲気がだいぶ違っています。

 

初期は、弾けるようなポップパンクと、既に脱退してしまったギタリストの趣向が反映されたメタル風のサウンドが絶妙に融合されたサウンドでした。

メタルに強く影響を受けていたギタリストが脱退した直後の4thアルバム「Underclass Hero」ではメタルの要素が鳴りを潜めた、純度の高いメロディックパンクを披露します。

そして近年は、パンクサウンドの要素をやや控えめに、シリアスな趣のある普遍的なロックサウンドへと昇華させています。

 

なんだかんだ言って、個人的にはスポーティなパンクサウンドにメタルの要素を感じる初期の音楽が好みなので、今回はSUM41の愛すべきメタルソング」を2曲紹介します。

SUM41の愛すべきメタルソング」

一曲目は「No Reason」です。
Sum41史上最もメタルが色濃く反映››された3rdアルバム「CHUCK」に収録されたキラーチューンです。

 

 

 

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瑞々しい疾走感を感じるパンクロックを、硬質なメタルサウンドでコーティングしたストロングな仕上がりです。

 

要所要所に飛び出すミュートを効かせたギターの単音弾きも「メタル好き」には堪らないのではないでしょうか?

 

サビメロもエモーショナルで最高です。

 

2曲目の「Still Waiting」彼らの楽曲の中でも有名な部類に入ると思います。
Sum41入門アルバムとしても最適な2ndアルバム「Does This Look Infected?」収録のメタルパンクナンバーです。

 

Still Waiting

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ださカッコイイを狙ったら本当にダサくなってしまった、とほほなクオリティのMVはやや残念と言えます。

 

しかし、曲の方は最高です。

 

とにかくAメロのギターリフによるバッキングがメタリックでカッコ良いですね。
そこに乗るデリックのワイルドなヴォーカルも合間って、興奮度はMAXです。

 

やはりサビメロはキャッチーでノリやすく、日本でもウケが良かったのもうなずけるところです。

まとめ

ということでカナダのパンクバンドSum41からメタル度高めの2曲を紹介しました。
私個人としてはメタル色の強い、2nd、3rdアルバムが最もおすすめですが、グラミー賞を獲得した5thアルバム「Screaming Bloody Murder」あたりもダークでかっこいいロックアルバムなのでおすすめできます。

 

Sum41に興味を持った方は、ぜひこれらのアルバムを聞いてみてくださいね。では!!

ONIGUNSOU/SEX MACHINGUNS 音楽レビュー其の121

フリーランスライターのだいすけです。
本日も楽しく音楽レビューやっていきましょう。

 

本日紹介するのはSEX MACHINGUNSのONIGUNSOUです。

 

SEX MACHINGUNSどんなバンド?

 

SEX MACHINGUNSは89年に結成された日本のメタルバンドです。
バンド名には、イギリスのパンクバンドSex Pistolsよりすごいバンドを作りたいという気持ちが込められているそうです。


現在も活動中の様ですが、ヴォーカルのAnchang(アンちゃん)を除くと、メンバーの入れ替わりはすごーく激しいバンドと言えます。(私は2003年くらいまで在籍していたベーシストNOISYさんが好きです。)

 

リアルタイムで追いかけているバンドではありませんが、高校生の頃にこのONIGUNSOUを聴いてかなりの衝撃を受けファンになりました。

 

彼らの音楽の特徴は、コミックバンド的なお笑い要素を取り入れつつ、テクニカルで高品質なメタルソングを聴かせてくれるところです。

 

通常のメタルだと、「剣と魔法のファンタジーの世界メロスピ系メタル*1だとか「死神だとか悪魔(デスメタルブラックメタル)」とかメタルごとに濃い世界観があって、本人たちはいたって真面目にやっていても、不覚にも笑えてしまう感じ(失礼)がちょっと聴いていて気恥ずかしくなります。

 

こういった理由がメタル=ダサいの由縁となっているわけです。

 

その点マシンガンズは、一部真面目メタルな曲(何それ?)もありつつ、初めから笑いをとりにかかってくるのですごくプレミアムな存在に感じていました。

 

「ONIGUNSOU」を超える知名度かなと思っている、SEX MACHINGUNS随一のコミックソング「みかんの歌」なんかは、耳にしたことがあるかもしれません。

 

過去、職場の飲み会でも普通に歌う人がいたりして、曲を知らない人でも、コミカルな歌詞と熱い楽曲にノリノリになる楽しさがあります。
意外にも、普段寡黙な人が歌っていたりしたので、マシンガンズが好きな僕としては嬉しくって、仲良くなっちゃった

 

・・というどうでも良いエピソードをぶち込んどきます。

 

要するにメタルというマイノリティな音楽に対して、一般の方とメタラーをつなげる、掛け橋的な存在になっていたのだと思います。
(注意:職場の雰囲気によっては当然みかんの歌もドン引きであることは間違いないです。)

 

ONIGUNSOU聴いてみよう!

究極のコミックメタルソング「ONIGUNSOU」聴いてみましょう。
この曲のテーマは「給食」です。

 

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ゴリゴリのハイスピードなメタルサウンドに、ハイセンスなギャグ歌詞の組み合わせは色褪せぬ衝撃を与えてくれます。

 

給食食べなきゃ遊び行けないって文化はとっくに僕らの時代にもなかったのですが、さらに僕の親世代くらいには確かに存在していた様です。

 

「軍曹」の様に恐ろしい先生はまだいましたね。(体育系部活の顧問とかやばいのが多かった。)

 

私も、よくビンタされたものです。女子であっても吹っ飛ぶくらいビンタされていましたが、今だったらニュースのネタになるくらいの話。
世界はものすごいスピードで変わり続けるのだなあとしみじみ思います。

 

まとめ
SEX MACHINGUNSは、名キャラクターじゃなかった、名ベーシストNOISYが在籍していた、2003年くらいまでの作品しか聴いていないです。(ベーシストとしての手腕を発揮していたかは疑問ですが、彼らの黄金時代のコミカル要素に寄与していたのは間違いありません。)

 

おすすめできるアルバムは「MADE IN JAPAN」以上。という感じです。ではまた次回の楽曲レビューで会いましょう。

*1:メロスピメロディックスピードメタル)・・速いテンポにくっきりとしたクサイメロディ満載のメタル:例/ソナタアークティカ

ねずみ浄土/GRAPEVINE 音楽レビュー其の120

フリーランスライターのだいすけです。
本日も元気に音楽レビューをしていきましょう。

 

本日レビューするのは日本のロックバンドGRAPEVINE「ねずみ浄土」です。

 

93年に結成され第1線で活動するベテランロックバンド

GRAPEVINEは93年結成(今年で結成28年)と非常に長いキャリアを持つ、超ベテランバンドです。

 

アラフォーの私が11歳の頃から活動してるのだと思うと、改めて驚きます。

 

ベテランロックバンドという表現は月並みですが、これだけ長きにわたり音楽シーンで活躍し続けるのは本当に難しいだろうと容易に推測できるので、あえて「ベテラン」を強調させてもらってます。

 

ミスチルやサザンみたいにスタジアム級のバンドは例外として、30年、しかもコンスタントに活動を続けているGRAPEVINEのようなバンドというのはほんのひと握りでしょう。

 

彼らのデビュー当時の楽曲は、幅広い層を意識したせいかパッと華やか楽曲もありました。
スマッシュヒットを記録した初期の「スロウ」や「光について」はサビで盛り上がるタイプの曲で、当時10代の私にも刺さったのか、よく聴いていた記憶があります。


しかし、活動が進むにつれ彼らのルーツであるブラックミュージック色が濃くなり、当時の自分にとっては「地味な印象」を受ける楽曲が増えた様に感じました。

 

それもあってか、彼らの音楽を聴く機会が自然と無くなっていたのです。


ところが2年位前に、彼らの音楽を無性に聴きたくなるタイミングがありました。
たまたま雑誌で彼らの記事を読んだのがきっかけだったと思います。
高品質な楽曲を提供してくれていた彼らが現在、どんな音楽を鳴らしているのか知りたくなったためです。

 

手に取ったアルバムは2016年に発表された「BABEL ,BABEL」という作品でした。
ポストロック*1に近いアプローチを積極的に取り入れた作品で、私の趣味趣向にドンピシャの作品だったので、以来彼らの音楽にまた触れる様になりました。 

 

ねずみ浄土聴いてみよう

今回紹介する「ねずみ浄土」は、21年5月26日に発売された彼らの17thアルバム「新しい果実」の先行シングルです。

 

ねずみ浄土

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音と音の隙間しっかり取ったアレンジになっていて、余裕すら感じるソウル/ブルースロックに仕上がっています。
25年以上もの間、ストイックに新しい挑戦を重ねつつ進み続けた、ロックバンドが奏でる音楽の味わい深さは極上です。

 

MVではホテルの客室係として手際よく働きながらも、耳にイヤホンをかけ、音楽に身を任せ随所でサボる女性が描かれています。

 

「うまーくサボるなあ」と感心感心。


ゆるゆると遊びながら働く姿を「罪」と感じるか、「豊かな人生を送るための働き方のヒント」と感じるかは人によって分かれそうなところですが、私は後者でとらえました。(仕事はちゃんとやってるしね、彼女)

 

ねずみ浄土って何?

ねずみ浄土は日本の昔話です。

山へ柴刈りに行ったじいさんが、落としたそばもちを追いかけていくと、もちは小さな穴に入ってしまいました。そこに現れたネズミは、お礼にご馳走するからといって、じいさんをしっぽにつかまらせて、穴の中へと連れていき、もちや黄金をどっさりおみやげに持たせてくれました。それを知って隣のめくされじいさんは、まねをしますが……。

引用:「福音館書店」ねずみじょうど| https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=165

「おむすびころりんライク」な良い爺、悪爺が出てくるタイプの話ですね。
私は子供の頃から、結構こういう話で道徳を説かれることに抵抗があったことをこの曲を聴いていて思い出しました。

 

悪爺ってめちゃくちゃ「サイテーなやつ」として描かれているけど、良い爺がいい思いをしているのをみて羨ましく思うのって人として当たり前だよなあ・・なんて思ってきたのです。
良い爺の真似をしたくなるのも、実に人間らしい。
それなのに、悪爺が受ける仕打ちと言ったらひどいものです。(ねずみ浄土では生き埋め)


煩悩に苛まれ、欲求に駆られて行動するのを「悪」と決めつけることには、今でも抵抗があります。

 

GRAPEVINE「ねずみ浄土」の歌詞の中では、ねずみ浄土のストーリーと並行して、アダムとイブの逸話(禁断の果実を食べて楽園を追放される話)のエピソードも差し込まれているのです。

 

MVのストーリーやタイトル、歌詞の内容からも「人間が本来もつ嵯峨(さが)」や「罪」をテーマにした楽曲であるのかなと推測しています。

 

「罪を犯すことが人間らしい」と鼻で笑うかの様な少しひねくれたノリに、長年「良い爺・悪爺系童話」にもやっとした感情抱えてきた自分としては、妙にスッキリした感覚を覚えました。

まとめ


結成30年を前にして、ますます脂の乗りまくった、大人のロックを展開するGRAPEVINE
「ねずみ浄土」が収録されている、最新アルバム「新しい果実」は力が適度にぬけた味わい深い作品になっていて、非常におすすめですよ。では!

*1:ポストロック・・・既存のロックの型に当てはまらない実験性の強い音楽、全く新しいアイデアや、他ジャンルに見られる音楽の引用など形は多岐にわたる 代表的なアーティスト:radiohead

Breathturn/Hammock  音楽レビュー其の119

 どうもフリーランスライターのだいすけです。
本日も元気に音楽レビューやっていきましょう。

 

本日紹介するのは、アメリカのアンビエント/ポストロックユニットHammockのBreathturnです。

 

Hammockどんなユニット?

Hammockに関してはこちらの記事でも紹介しているので、読んでいただけると泣いて喜びます。

endosyousuke.hatenablog.com

Hammockはアメリカのテネシー州ナッシュビルのロックユニットです。

 

ロックといっても一般にイメージする激しいビートはなく、穏やかな曲調がただただ広がるのが彼らの音楽の良さであります。

 

ロックの一般的概念を取り払った実験的なスタイルの音楽を総称したポスト・ロック、空間的なアプローチをとる音楽を指すアンビエントというジャンルで語られことも多いミュージシャンですね。

 

環境音楽のような静寂感の中に、一部バンドサウンドが控えめに配置されております。

 

「ヒーリングミュージック」として聴くのが宜しいと思います。
よって、眠気を催すので運転中には聴かないほうが良いかもしれません。


Breathturn聴いてみましょう

Breathturnはスタジオアルバムとしては5枚目「Chasing After Shadows... Living with the Ghosts」に収録された楽曲です。

 

オーガニックで美しいサウンドに、じんわりと引き込まれていく感覚がある名曲です。

 

Breathturn 

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MVでは無垢な少年が隠れ家的なスポットで一人、折り鶴を吊るして遊んでいます。
映像と楽曲の美しさの相乗効果によって作り出される世界観に、完璧にはまり込んでいきます。

 

透き通ったアルペジオの旋律に女性的なコーラスが重なりあって、たゆたうような優しい揺らぎを生み出しております。

 

MVから感じるのは「孤独」

しかし、このMVどこか寂しさを感じるのは僕だけでしょうか・・。
なぜか、この少年から感じるのは「孤独」の2文字。

 

朝から日が沈むまで独り遊びに傾倒する少年をみて、「親は?友達は?ぼっち?」と野暮なことはあまり考えたくないです。

 

ですが、孤独を際立たせたようなこのMVからは、私の感受性が寂しさに似た感情を受け取ってしまうんです。

 

なんだかすごく親目線。(もうすぐ4歳になる男子の親です私。)

 

Hammockのおすすめアルバムはこちら

このHammockというバンドはコンスタントに作品をリリースしており既に10枚以上の作品を残しています。

 

作品によってロックよりのものから、クラシカルなものまでいろいろ揃っています。
もしも気になる方にお勧めしたいアルバムは次の通りです。

 

ロックが好きな方のアルバム
(激しくはなくかすかにロックなビートを感じる作風)

「Raising Your Voice Trying to Stop an Echo」「Deperture songs」

 

 クラシックが好きな方へおすすめのアルバム
環境音楽に振り切った作風、眠気を催す)

Mysterium

 

是非是非聴いて頂けると嬉しいです。ではまたあいましょう!だいすけでした。

 

 

Liberal/AIR 音楽レビュー其の118

フリーランスライターのだいすけです。
本日も元気に音楽レビューしていきましょう。

 

本日紹介するのは車谷浩司さんによるソロプロジェクトAIRの「Liberalを紹介します。

 

ソロプロジェクトAIRとは?

BAKUSPIRAL LIFEの活動を経て、新たに車谷浩司さんが立ち上げたプロジェクトがAIRです。(2009年を持って活動は終了したようです。)
オルタナティブロック・パンクをベースとして、フォークやファンク、ジャズをも内包した究極のミクスチャーサウンドを展開しています。

車谷さんは作品ごとに音楽性がガラリと変えてくるのですが、どんな音楽もセンスよく料理するので、職人的気質の高いミュージシャンという印象です。

 

今回紹介するLiberalとは毛色の全く違う名曲「Last Dance」と「Starlet」はこちらの記事で紹介しています。

endosyousuke.hatenablog.com

 

Liberal聴いてみましょう


LIberalAIRにとって5枚目のアルバム「freedom/99」に収録された一曲です。

 

このアルバムで車谷さんは、ミクスチャーロックやラウド系のサウンドをメインにしたアグレッシブな方向性を示しております。

 

Liberalもこのアルバムの音楽性を凝縮したような、攻撃的なサウンドを聴かせてくれる楽曲です。

 

Liberal

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出だしのリズミカルなドラムソロに合わせて、重厚感のあるギターリフが乗せられた瞬間、血が沸き立つような高揚感が得られます。

サビは一転して開放感のある雰囲気を纏い、フックのあるメロディを高らかに歌い上げられるので、一曲通してみると意外なほど聴きやすいです。

 

Liberalとは?

 Liberalとは自由主義のことです。
「自分の考えを持ち、人に合わせて右向け右するのを止めよう」
そんな、車谷さんの思想が色濃く出た歌詞なのかなあと勝手に解釈しました。

 

この歌詞を改めて読んでいるうちに、以前より人の目が気にならなくなった自分がいることに気づきます。


過去人の評価にすがり、それ故に自分らしく生きられなかった自分が今、生きたいように生きています。
これもある種「リベラルな生き方」にあたるのかなと思っています。

 

子供2人を抱えて脱サラをしフリーランスとして生きる。


親世代には理解されず今の生き方を反対され続けていますが、これからも自分の信念を貫くのみです。

 

話はそれましたがこの曲を聴いて、ラウドなAIRが気になった方は、この楽曲が収録されている「freedom/99」か、次作の「flying color」がおすすめですよ。