Nookie/Limp Bizkit 音楽レビュー其の45
Limpbizkitは94年結成のアメリカのロックバンドです。
なかなか曲者揃いのメンバーで構成されたバンドで、音楽業界のあちらこちらに敵を作る、かなりきな臭いバンドです。
まあ、そうしたヤバイパブリックイメージがロックバンドとしてはプラスに働いたりするもんですよね。
強烈に嫌われると言うことは、裏を返すと強烈な信者ができやすいものです。
サラリーマンだったら出世コースは絶たれるでしょう。あの白人ラッパーエミネムとも大揉め。(名曲「without me」ではLimpをdisってます。)
音楽的にはメタルとヒップホップをクロスオーバーさせた、ラップメタルです。ストリート色がかなり強かった印象です。
MCのフレッドの甲高いラップとギターウェスの変態度高め(褒め言葉)なギター、いやウェスは見た目も変態度高め(褒め言葉)でインパクト満点です。
リズム隊のスキルは確かなもので、ギターとMCのどぎつい個性をうまくまとめあげ迫力のあるサウンドはかなりの高揚感を得ることができます。
ここまで変態、変態と散々な言われようのこのバンド、実はクッソ売れております。
今回紹介する「Nookie」が収録されている2ndアルバムの「Significant Other」は北米800万枚、ヨーロッパで100万枚売れてます。
この「Nookie」がラジオでヘヴィローテションされると瞬く間にロックファンに支持される様になりこの破壊的セールスを記録したのです。
それでは「Nookie」聴いてみてください!!
MVもなか中のきな臭さ、フレッドがストリートを練り歩けばフォロワーが次々と彼の後ろをついていく(主にギャル)そして果ては暴動・・・。
しかし緩急の付け方が非常にうまい。
不穏なヒップホップトラック→異常な爆発力を見せるヘヴィロックでリスナーをガンガンに煽ってきます。
曲名の由来は「ポルノ雑誌の表紙に書かれた単語」から。うんうん、品のなさが最高です。
三枚目のアルバムまでは好調なセールスを記録していた彼らも、四枚目以降は不調となり、今では悲しいほど売れていなのですが、それでも彼らの音楽の魅力は輝き続けてます。少なくとも僕の中では。(今6枚目かな、どれもかっこいいです。)