ミュージックジャンキー秘密のプレイリスト

3度の飯より音楽大好き(は言い過ぎた・・・。)お父さんの音楽レビュー。

百合の咲く場所で /Dragon Ash 音楽レビュー其の19 

Dragon Ash
97年結成の
ミクスチャーロックバンドです。

 

ミクスチャーロックバンドとは
ロックにヒップホップや、
ファンクなどをクロスオーバーした
多様性に富んだ音楽性のバンドのことです。

 

彼らは国内で最も成功した
ミクスチャーロックバンド
と言えるでしょう。

彼らがセールス的に
最もピークだったのは
1998年ごろから
2000年初頭にかけて。

この頃に私も知ったのですが
はっきり言って嫌いなバンドでした。


ちょうど「GLAYや「L'Arc-en-Ciel」など
ロディアスなロックに傾倒していた頃です。

 

ルーズなファッションで
「YO! YO!」とラップを放つ降谷さんの姿を見て
拒否反応がでました。


ロックより、ヒップホップの要素が
強い音楽性だったんですよね。

 

ヒップホップのトラックの
かっこよさラップの楽しみ方
知らなかったので無理ないです。


後々になって、彼らの音楽
をじっくり聴いてみると
デビュー当時:パンクロックの色が濃い
セールスのピーク:ヒップホップ色がつよい
と言う感じでした。

 

さらにセールス的にはピークを迎えた後も
ラテン、レゲエ、エレクトロニカなど貪欲に様々な
音楽を巻き込み、魅力的な楽曲を
次々発表していたんですよね。

 

いつしか、懐の広い音楽性で楽しませてくれる
彼らのファンとなっている自分がいました。

 

アルバム単位では
初期の作品「BUZZ SONGS」が特に好きです。
青臭く激しいロックが聴ける名盤です。

 

 

今回紹介するのは「百合の咲く場所で」です。
是非ご視聴してみてください。

 

youtu.be

 

 

この曲は「冷静」
変わりゆく社会を
見つめる視点と
「情熱」的に希望を抱き
前に進もうとする
異なるつの視点
からメッセージを贈る名曲です。

 

クールなパートと、
エモーショナルなパートの対比
があまりにも極端で、
初めて聴いた時、
その衝撃に
立ち尽くしてしまうほどでした。

 

降谷建志さんのステージングと
鍛え抜かれた体が
カッコ良いです。

私の3つ上か・・・同じ人間か?コレ・・・

State Of The Union/ Rise Against 音楽レビュー其の18 

RISE AGAINST(ライズアゲインスト)
アメリイリノイ州
シカゴで結成された
ロディックパンク/ハードコアバンドです。

 

ビルボードチャートで
アルバムが上位に食い込むようなので、
パンクシーンのみならず
ロックバンドとして
人気・知名度の高い
ことがうかがえます。

ライズアゲインスト=抵抗する・反抗する

社会風刺的な歌詞が目立つあたり
本来の「パンクスピリット」
濃く継承したバンドといえます。

一言にパンクと言っても
現在はパンクのサウンドをベースに
内省的な歌詞を載せるバンドも
多くいます。
良し悪しの話ではなく傾向的な話です。


生来のパンクは
社会への不満を吐き捨てる
音楽ジャンルと言うより
思想的なモノだった様です。

このバンドのスタンスは
そう思想を強く感じるんですよね。

音楽性は
バリエーション豊かです。

バリバリのハードコアや、
メタル寄りの曲

ハードロック調、
ロックバラード
まで器用にこなします。

 

 

今回、そんな彼らの数ある楽曲の中から
「State of the union」をご紹介します。 

youtu.be


男気・・・いや、ムンムンの
「直球ハードコアパンクです。

 

汗の匂いが匂ってきそうな会場。
観客も楽しそう。

 

俺も混ぜて欲しいが、
潰されて圧死すること、
間違いありません。

 

カッコイイギターリフが、
全編にわたり曲を
強引な勢いで牽引し
ヴォーカルは咆哮しまくるという
血がたぎるスタイルの
楽曲となっています。

 

この曲とは対極にある
ロディアスな曲
数多く揃っているので
興味が有れば
是非聴いてみて下さいね。

DESIRE/LUNA SEA〜WISH/LUNA SEA 音楽レビュー其の16〜17 

 LUNA SEAルナシーは、
89年に現メンバーで
結成されたロックバンドです。


もともと狂気を意味する
「LUNACY」
というバンド名でしたが、
ベースのJさんの発案により

 

月と海」を意味する

 

LUNA SEAへと
バンド名を変更しています。
なんとも神秘的なバンド名
・・うっとりします。

 

はじめて彼らを知ったのは94年。
(私が小学6年生の時です。)

 

「カウントダウンTV」という
音楽ランキング番組
を見ていた時の事です。


その週のトップ10の
アーティストの中に
明らかに質」な雰囲気、
い眼光」で、
モニター越しの私を睨みつける
バンドがいたのです。

当時、音楽にあまり興味はなく
ただ好きな女子と
「音楽」の話題で盛り上がりたい
というピュアな思いで
音楽番組にかじりついていた私です。

チャゲアス米米CLUB
「ドリカム」ミスチル

この辺りを押さえておくと
その子との会話についていけるんです。

その為、この辺りのアーティストの
新譜情報は逐一抑えていました。

そんな中、LUNA SEAがTVに現れた時
見てはいけない物を見てしまったようで
好奇心より拒絶が先に出てしまったのです。

 

それどころか、
初めてみた彼らを
「XJAPAN」
だと思って居ました。

(XJAPANも
好きなバンドですが、
こちらも当時は
受け入れられませんでした・・。)

 

しかし、それから1年の月日が経ち
中学へ入学、思春期を迎えるころ
きわどい暴力性と
同居する繊細さを持ち合わせた
このバンドにどっぷり
はまってしまいました。

きっかけは「DESIRE」

という曲だったと思います。


youtu.be



狂おしく激しいラブソングです。

この頃のギラギラしたRYUICHIさん
のヴォーカリゼーションが大好きです。

 

幅広いジャンルの洋楽を
彼ら自身で噛み砕き
反映させた楽曲の数々。

アラフォーを迎える今尚、
聴き続けられる
奥深さを持っています。

 

メインコンポーザーの
Jさん・SUGIZOさん・INORANさん
はそれぞれ全くカラーの
違う楽曲を産み出します。

 

Jさん~力強くキャッチ―なロック
INORANさん~繊細で美しい楽曲
SUGIZOさん~艶っぽくグラマラスな楽曲

最後に、彼らの初期の名曲「WISH」をご紹介します。
是非聴いてみて下さい。

youtu.be

3年近く前のライブ映像ですね。

すでに40代後半のメンバーですが
全く衰えを感じないです。

 

突き抜けるようにアップテンポで
シンプルな8ビートのロックです。


「全編サビですか?」
という印象的なグットメロディを
惜しみなく畳みかけて来ます。

 

LUNA SEAの初期の楽曲は陰鬱なものが多い中
この曲はポジティブ、明るいエネルギーに満ちています。
なのにどこか切ないのはなぜなのだろう・・・・・。

 

ライブを締めくくる定番曲ともなっており、
ライブから現実へ戻る一歩手前で

リスナーの背中を
優しく押してくれるのです。

希望に満ちた
明日を迎えられるように・・

People/The Music~Drugs/The Music  音楽レビュー其の14〜15 

「The Music」
1999年に結成された、
UKロックバンド。


残念ながら、2011年に
解散しております。

 

12年間の活動期間の中で
フジロックフェスティバル
にも6回出演しております。

 

2008年にはホワイトステージ*1のトリを務め満員、
「入場規制」がかかった
という逸話もあり
日本での人気の高さがうかがえます。

彼らの奏でる音楽は
人力のダンスビート
ハイトーンボイス
持ち味となっています。

 

人気のバンドだけあって、
メディアでのプロモーションも
とても盛んだったと
記憶しています。

 

しかし当時、
「ダンサブルなロック」に興味が無く
「クセのあるハイトーンボイス」が、
受け入れられなかったんですよね。

 

一旦、自分の中では閉じたバンドです。

 

「音楽的趣向」が歳を重ねるにつれ変化し、
エレクトロニカクラブミュージック
も聴くようになりました。

そんな経緯から、記憶の片隅にあった
このバンドを、また開いて見たわけです。

 

彼らの楽曲の中で最も有名な
「People」を聴いて、
「ダンスロック、めちゃくちゃアリだな!」
となった訳です。

 

と言うわけで「People」是非聴いてみて下さい。

 

youtu.be


どうですか?
ハイトーンボイス、受け入れられましたか??

 

サイケデリックでダンサブル、
如何わしさもはらんだ

高揚感のあるロックです。

 

そして、もう一曲紹介したいのは
「Drugs」です。
こちらもどうぞ!!

youtu.be

 

 

こちらは、最後のアルバムとなった
『ストレングス・イン・ナンバーズ』からの一曲です。


サビのメロディが美しい一曲で
ソウルフルで、のびやかな歌声
非常に気に入っています。

ファーストアルバムの頃と比べると、
ダンスミュージックの要素が
やや薄まり「普遍的なロック」
を体現できます。

夜の街をドライブしたくなるような一曲です。


歌詞は「薬物」について書かれたもの
でしょうか?

当時のインタビューに
次のようにこたえています。

ドラッグをやる人っていうのは現実逃避をしたくてドラッグをやるわけだよね。音楽にも同じ現実逃避の効果っていうのはあると思うよ。エンドルフィンを放出するという意味で。その二つに繋がりはあると思うけど、だからと言って自分達がドラッグをやるわけではないからな。

音楽こそ最高のドラッグだよね。 美学があるとすると、自分たち自身を興奮させるもの、高揚させるものを作るということに尽きるかな。

出典元:激ロック インタビュー https://gekirock.com/interview/2008/12/the_music_interview.php

 私もそう信じています。

 

辛い事が有り落ち込むとき、
音楽には何度も助けられました。


ドラッグはもちろんやらないけど、
それと近い物に、お酒が有ります。

 

辛い事を一時忘れさせてくれるお酒ですが、
酔いがさめた時、心にのしかかるものは、
何倍にも膨れ上がっていたりするのです。

 

だから、私は音楽に逃避します。
そしてまた、歩き出せます。

 

*1:フジロックフェスティバル グリーン・ステージに次ぐ2番目の規模の会場。ビッグネームのアクトもあり入場制限が掛かる事も多い。収容人数15,000人

【es】~ Theme of es~/Mr.Children  音楽レビュー其の13 

90年代のヒットチャートを
華麗に駆け抜け
今尚、精力的に活動を続ける
モンスターバンドMr.Children

 

数ある名曲の中から

「es」を紹介します。

 

歴史的名曲

Tomorrow never knows

続き、リリースされたこの楽曲。

 

初めて聴いた時(中学入りたて

の率直な感想は

「んーピンと来ない」

だったと思います。

まじで失礼!!!

この場で謝らせてください。

 

 

「パーッと華やか」

一聴で虜になる楽曲ではないのです。

 

繰り返し聴くことで

じわじわ好きになっていく

「スルメ曲」だと、後に気づきます。

 

「es」ぜひご視聴してみて下さい。

 

youtu.be

 

「なんと暗いんだ・・・。」

 

「うぉー!!大好きだぜー。」

 

と悶絶しちゃうわけですが

ロードムービーのような映像も

味わい深いです。

 

アコギに乗せて
人生についての
シビアな歌詞を、
淡々と歌い上げる導入部が
心に滲みます・・・。

 

サビは激変する時代へ
飛び込む覚悟を表明します。

 

95年発表の曲ですが、
現代の状況を
予期するかのような歌詞です。

 

また、Cメロの感情むき出しの
桜井さんの魂の歌唱は必聴です。

 


「地位や名誉にしがみついて
生きても意味ないよ」
って、
若くして成功した彼らだからこそ言える
「悟りの境地」

 

ちなみに・・・
「es」とは心理学で
本能的欲求を表す用語
とのことです。

理性で自分を押さえつける日々の中
自分の本能的な欲求は何なのか?

 

この曲を聴きながら向き合ってみるのも
よいでしょう。

 

 

Duality/Slipknot  音楽レビュー其の12 

slipknot
95年にアメリカの
アイオワ州で結成された
ヘヴィロックバンドです。

 

このバンドは結構有名なので、
洋楽ロックが好きな方なら
既に知っているかもしれません。

 

メタル、ハードコアをベースに
民族音楽まで貪欲にとりいれた
スタイルが持ち味です。

 

メンバーは、
マスクを被って
パフォーマンスをします。

この視覚的インパクトは
凄まじいです。

しかも活動時期によって
作品のコンセプトに
合わせたマスクを
何度もリニューアルしてきました。

日本でのキャッチコピーは
「猟奇趣味的激烈音楽集団」だそうです。
(的確!!・・・・か?)

 

メンバーは当時名。
(いまは何人いるのだろう・・8人位??)

 

ロックバンドに名もいて、
何の楽器を担当するのか
と疑問に思うかもしれません。

 

ヴォーカル、ツインギター、ベース、ドラム
ここまで5人。まあ、普通のバンドですね。

 

そして、特注パーカッション2名!!

 

「んん?」


「そんなにパーカッションいる??」

 

民族音楽調のきめ細かなリズム
表現する為、必要なのです…よね?

 

あといるのは・・・

サンプラー*1、DJ)

が1名ずつ在籍しています。

 

ともにSE*2を付加するパート
が楽曲のよいスパイスになっています。

 

時々ね...(CDを聴く限り存在感はちょっと薄い)

 

SLIPKNOTの過激な楽曲群より、

「Duality」をご紹介します。

 

youtu.be

 

彼らにとっては珍しく
純粋にハードロック。


パブリックイメージである、
デスメタル調ではないんですよね。

歌い上げるパートの比率も割と多いです。

サウンドも、低音域主体で
ギチギチに音を詰め込む
という彼らの従来のスタイルでは
ないんですよね。

休符を生かしたり、
多彩なギターフレーズを披露したり
聴いていてすごく楽しめる楽曲なのです。

 

この楽曲が収録されている
アルバム「vol.3」

過激な音楽を詰め込んだ
過去の2作品と比べると
だいぶ聴きやすくて、
第一印象は「丸くなった」印象がありました。

 

しかし、聴き込んでいくと、
アコースティックや
歌を
基調とした曲など
新機軸を打ち出した
多様で、魅力的な作品であることに
気付いたんですよね。

 

今では、彼らのアルバムの中では、
一番のお気に入りなのです。

その多様な音楽性を象徴する一曲が
この「Duality」です。


しかし、
MVの汗臭そうな感じが半端ではないです。

すいません・・余計なこと言いました・・。

*1:サンプラー/予めンプリング(録音しておいた音を、曲の効果的なタイミングで鳴らす役割

*2:SE/効果音

STAY/氷室京介 音楽レビュー其の11 

80年代初頭に結成され、
瞬く間にスターダムに駆け上がり
解散した伝説のバンドBOφWY。

そのバンドのフロントマン
氷室京介さん。

 

 

 多くのロックヴォーカリスト
影響を与えてきた
カリスマ中のカリスマです。

 

そんな彼の
ソロプロジェクトの楽曲から
「STAY」を紹介します。


96年に発表され、
氷室さんの楽曲では
4番目のヒットとなりました。

 

当時私の音楽の情報源であった、
CDTV
オープニングテーマにも起用され、
カッコよさにシビれた記憶があります。

 

そんな「STAY」
どうぞご視聴してみてください。

 

youtu.be

 

白を基調としたMVがクールですね。

 

ナイフのような鋭い眼光で、
情熱的な愛を唄い上げるビートロックです。

 

かなり個性的な
ステージパフォーマンスは
氷室さんだからこそ様になる、

半端なヴォーカリストが真似したところで
ギャグにしか見えないでしょう。

 
また、サビメロの進行が、
「こう盛り上がってほしい」
という願望にしっかり応じてくれるんです。

まさに痒いところに手が届く感じ。
バックに流れるシンセも印象的ですね。


90年代の音楽って直球で、口ずさめるのが
良いところですよね。

 

とくに94年〜96年の邦楽は
自分が音楽に興味を持ち始めた
ルーツになっています。

 

また機会があれば紹介していきたいです。