Gift and curses/Yellowcard 音楽レビュー其の124
どうも!フリーランスライターのだいすけです。
本日も元気に音楽レビューをしていきましょう。
本日紹介するのは、Yellowcardの「Gift and curses」を紹介します。
Yellowcardってどんなバンド?
Yellowcardは、アメリカフロリダ州のメロディックパンクバンドです。
残念ながら既に解散しております。
パックロックバンドにおいては極めて珍しいヴァイオリニストを擁したバンドです。
日本ではBIGMAMAというヴァイオリニストを要したパンクバンドがおります。(YellowcardとBIGMAMAは対バン経験あり。)
一般的にワイルドでルードな印象の強いパンクとヴァイオリンの優雅な響きはミスマッチかと思いきや、ライトな印象の強いパンクなので、上品かつ流麗なオンリーワンの魅力を醸し出していて良いです。
(絶叫系のハードコアパンクならばヴァイオリンは合わなかったかも、・・いや面白いかな。)
Gift and curses聴いてみましょう!
今回紹介するGift and cursesは、スパイダーマン2(アメイジングじゃない方)のテーマ曲に起用されていました。
スパイダーマンが悠々とニューヨークの空(ん?ニューヨークでいいよなあ・・舞台・・記憶が曖昧だ)を飛び回る様と、これまた雄大な響きのヴァイオリンの音は相性抜群です。
Gift of curses
添付した動画ではアメジングスパイダーマンが当てられていますが、この曲が起用されていたのは、無印のスパイダーマン2で間違い無いです。
映画向きのドラマチックなロックバラードに仕上がっていますよね。
この曲はレアトラック扱いで、当時スパイダーマン2のサントラじゃなきゃ聞けなかったはずです。(記憶がすごく曖昧なのですが、3rdアルバム「Peper walls」の国内版にアンプラグドヴァージョンが収録されていたような・・。)
まとめ
Yellowcardについては、こうした良質なバラードが提供できる器用なパンクバンドですが、もちろんファスト(テンポの早い)楽曲もハイレベルなので是非聴いてみてください。
初めて聴く方におすすめできるのは、断然1stアルバム「Ocean Avenue」ですが、個人的には3rdアルバム「Paper walls」が最高傑作だと思っています。
この2枚をおさえておけばYellowcardはOKです。では!
No Reason/Sum41~Still Waiting/Sum41 音楽レビュー其の122〜123
どうも!フリーランスライターのだいすけです。
本日も元気に音楽レビューやっていきましょう!!
本日紹介するバンドはSum41です。
Sum41ってどんなバンド?
Sum41は日本でも人気の高いカナダのメロディックパンクバンドです。
ヴォーカルのデリックは、アヴリル・ラヴィーンの元旦那さんだった方です。
バンド名の41という数字が気になりますよね?
メンバーが夏休みの41日目に行った、ロックフェスWarped Tourに感動し、この日を栄に音楽活動を始めたことが由来となっているようです。
音楽性はメロディックパンクを主軸とした、明瞭なサウンドがベースとなっています。
しかし、初期と中期以降では音楽の雰囲気がだいぶ違っています。
初期は、弾けるようなポップパンクと、既に脱退してしまったギタリストの趣向が反映されたメタル風のサウンドが絶妙に融合されたサウンドでした。
メタルに強く影響を受けていたギタリストが脱退した直後の4thアルバム「Underclass Hero」ではメタルの要素が鳴りを潜めた、純度の高いメロディックパンクを披露します。
そして近年は、パンクサウンドの要素をやや控えめに、シリアスな趣のある普遍的なロックサウンドへと昇華させています。
なんだかんだ言って、個人的にはスポーティなパンクサウンドにメタルの要素を感じる初期の音楽が好みなので、今回は「SUM41の愛すべきメタルソング」を2曲紹介します。
「SUM41の愛すべきメタルソング」
一曲目は「No Reason」です。
Sum41史上最もメタルが色濃く反映››された3rdアルバム「CHUCK」に収録されたキラーチューンです。
瑞々しい疾走感を感じるパンクロックを、硬質なメタルサウンドでコーティングしたストロングな仕上がりです。
要所要所に飛び出すミュートを効かせたギターの単音弾きも「メタル好き」には堪らないのではないでしょうか?
サビメロもエモーショナルで最高です。
2曲目の「Still Waiting」は彼らの楽曲の中でも有名な部類に入ると思います。
Sum41の入門アルバムとしても最適な2ndアルバム「Does This Look Infected?」収録のメタルパンクナンバーです。
Still Waiting
ださカッコイイを狙ったら本当にダサくなってしまった、とほほなクオリティのMVはやや残念と言えます。
しかし、曲の方は最高です。
とにかくAメロのギターリフによるバッキングがメタリックでカッコ良いですね。
そこに乗るデリックのワイルドなヴォーカルも合間って、興奮度はMAXです。
やはりサビメロはキャッチーでノリやすく、日本でもウケが良かったのもうなずけるところです。
まとめ
ということでカナダのパンクバンドSum41からメタル度高めの2曲を紹介しました。
私個人としてはメタル色の強い、2nd、3rdアルバムが最もおすすめですが、グラミー賞を獲得した5thアルバム「Screaming Bloody Murder」あたりもダークでかっこいいロックアルバムなのでおすすめできます。
Sum41に興味を持った方は、ぜひこれらのアルバムを聞いてみてくださいね。では!!
Breathturn/Hammock 音楽レビュー其の119
どうもフリーランスライターのだいすけです。
本日も元気に音楽レビューやっていきましょう。
本日紹介するのは、アメリカのアンビエント/ポストロックユニットHammockのBreathturnです。
Hammockどんなユニット?
Hammockに関してはこちらの記事でも紹介しているので、読んでいただけると泣いて喜びます。
Hammockはアメリカのテネシー州ナッシュビルのロックユニットです。
ロックといっても一般にイメージする激しいビートはなく、穏やかな曲調がただただ広がるのが彼らの音楽の良さであります。
ロックの一般的概念を取り払った実験的なスタイルの音楽を総称したポスト・ロック、空間的なアプローチをとる音楽を指すアンビエントというジャンルで語られことも多いミュージシャンですね。
環境音楽のような静寂感の中に、一部バンドサウンドが控えめに配置されております。
「ヒーリングミュージック」として聴くのが宜しいと思います。
よって、眠気を催すので運転中には聴かないほうが良いかもしれません。
Breathturn聴いてみましょう
Breathturnはスタジオアルバムとしては5枚目「Chasing After Shadows... Living with the Ghosts」に収録された楽曲です。
オーガニックで美しいサウンドに、じんわりと引き込まれていく感覚がある名曲です。
Breathturn
MVでは無垢な少年が隠れ家的なスポットで一人、折り鶴を吊るして遊んでいます。
映像と楽曲の美しさの相乗効果によって作り出される世界観に、完璧にはまり込んでいきます。
透き通ったアルペジオの旋律に女性的なコーラスが重なりあって、たゆたうような優しい揺らぎを生み出しております。
MVから感じるのは「孤独」
しかし、このMVどこか寂しさを感じるのは僕だけでしょうか・・。
なぜか、この少年から感じるのは「孤独」の2文字。
朝から日が沈むまで独り遊びに傾倒する少年をみて、「親は?友達は?ぼっち?」と野暮なことはあまり考えたくないです。
ですが、孤独を際立たせたようなこのMVからは、私の感受性が寂しさに似た感情を受け取ってしまうんです。
なんだかすごく親目線。(もうすぐ4歳になる男子の親です私。)
Hammockのおすすめアルバムはこちら
このHammockというバンドはコンスタントに作品をリリースしており既に10枚以上の作品を残しています。
作品によってロックよりのものから、クラシカルなものまでいろいろ揃っています。
もしも気になる方にお勧めしたいアルバムは次の通りです。
ロックが好きな方のアルバム
(激しくはなくかすかにロックなビートを感じる作風)
「Raising Your Voice Trying to Stop an Echo」「Deperture songs」
クラシックが好きな方へおすすめのアルバム
(環境音楽に振り切った作風、眠気を催す)
是非是非聴いて頂けると嬉しいです。ではまたあいましょう!だいすけでした。
Liberal/AIR 音楽レビュー其の118
フリーランスライターのだいすけです。
本日も元気に音楽レビューしていきましょう。
本日紹介するのは車谷浩司さんによるソロプロジェクトAIRの「Liberal」を紹介します。
ソロプロジェクトAIRとは?
BAKU、SPIRAL LIFEの活動を経て、新たに車谷浩司さんが立ち上げたプロジェクトがAIRです。(2009年を持って活動は終了したようです。)
オルタナティブロック・パンクをベースとして、フォークやファンク、ジャズをも内包した究極のミクスチャーサウンドを展開しています。
車谷さんは作品ごとに音楽性がガラリと変えてくるのですが、どんな音楽もセンスよく料理するので、職人的気質の高いミュージシャンという印象です。
今回紹介するLiberalとは毛色の全く違う名曲「Last Dance」と「Starlet」はこちらの記事で紹介しています。
Liberal聴いてみましょう
「LIberal」はAIRにとって5枚目のアルバム「freedom/99」に収録された一曲です。
このアルバムで車谷さんは、ミクスチャーロックやラウド系のサウンドをメインにしたアグレッシブな方向性を示しております。
「Liberal」もこのアルバムの音楽性を凝縮したような、攻撃的なサウンドを聴かせてくれる楽曲です。
出だしのリズミカルなドラムソロに合わせて、重厚感のあるギターリフが乗せられた瞬間、血が沸き立つような高揚感が得られます。
サビは一転して開放感のある雰囲気を纏い、フックのあるメロディを高らかに歌い上げられるので、一曲通してみると意外なほど聴きやすいです。
Liberalとは?
Liberalとは自由主義のことです。
「自分の考えを持ち、人に合わせて右向け右するのを止めよう」
そんな、車谷さんの思想が色濃く出た歌詞なのかなあと勝手に解釈しました。
この歌詞を改めて読んでいるうちに、以前より人の目が気にならなくなった自分がいることに気づきます。
過去人の評価にすがり、それ故に自分らしく生きられなかった自分が今、生きたいように生きています。
これもある種「リベラルな生き方」にあたるのかなと思っています。
子供2人を抱えて脱サラをしフリーランスとして生きる。
親世代には理解されず今の生き方を反対され続けていますが、これからも自分の信念を貫くのみです。
話はそれましたがこの曲を聴いて、ラウドなAIRが気になった方は、この楽曲が収録されている「freedom/99」か、次作の「flying color」がおすすめですよ。
Goodbye tonight/Lostprophets 音楽レビュー其の114
どうもフリーランスライターのだいすけです。
本日も元気に音楽レビューやっていきましょう。
本日紹介するのはイギリスのロックバンドLostprophets(ロストプロフェッツ)です。
Lostpropetsどんなバンド??
Lostprophetsはイギリスのオルタナティブ/ニューメタルバンドで「イギリスのリンキンパーク」などというキャッチフレーズもありました。
ヒップホップのトラックを彷彿とさせる、サンプリングを多用したSEをインタールード*1として使用したり、ストリート感あふれるファッションも含めリンキンパークと重なる部分も多かったのかなあ・・?
ただしマイク・シノダ(リンキンパークのヴォーカリスト)のように、ラップは使用していない点や、疾走感あふれるパンク的なアプローチの楽曲が多い点など個人的には
リンキンパークとはまた違った良さがあるバンドだなと捉えています。
すでに解散となっており、原因はヴォーカルのイアン・ワトキンスが引き起こした性犯罪によるものです。(懲役35年)
このブログでも取り上げるべきか悩みましたが、素晴らしい楽曲と他のバンドメンバーに罪はないので紹介させていただきます。
Goodbye Tonightを聴いてみよう
今回「Goodbye Tonight」という楽曲を紹介します。
2ndアルバム「Start something」に収録された楽曲です。
この「Start something」ですが個人的には全曲シングルカットできる洋楽アルバムとして私の中で永遠に輝き続けています。
個性豊かな楽曲が詰まっていますが、どれもフックのあるキャッチーな出来です。
洋楽のアルバムって正直、序盤カッコよくても後半でダレちゃう作品が結構あるのですが、このアルバムは最後の最後まで味わい尽くせる完成度の高いアルバムなのです。
それでは「Goodbye tonight」聴いてみましょう!!
Goobye Tonight
ゆったりとしたリズムから、スタッカートを多用したメリハリのある展開、そしてエモーショナルなサビのメロディ運びまで秀逸な一曲と言えます。
サビの華やかな感じは、普段あまり洋楽を聞かない方にも受け入れやすいと思っています。
このキャッチャーな作風こそLostprophetsの魅力だと思っています。
彼らのアルバムでは、2ndアルバムの「Start something」が最もオススメですが、キャッチーさがやや控えめながら、多彩なギターフレーズや凝ったSEで楽しませてくれる1stアルバム「The fake sound of progress」も良いです。
3rd以降の作風は急に自分にとっては面白みがないものになってしまい、聴かなくなってしまいました。
そしてある日、バンドの解散をネットニュースで知ることになったのですが・・・。
残されたバンドメンバーは2014年に新バンド「No Devotion」を結成しています。Lostprophetsとは趣の異なる、実験的なサウンドを取り入れた面白いバンドだったのですが、おそらく解散・・・した?
う〜むうまくいかないものですね。では!!
*1:インタールード・・・・曲と曲の繋ぎ
I Never Loved Myself Like I Loved You/Dead Poet Society 音楽レビュー其の109
どうもフリーランスライターのだいすけです。
本日も元気に音楽レビューやっていきましょう。
紹介するのはDead Poet Societyというバンド(?)の I Never Loved Myself Like I Loved Youという曲です。
なにがなんだかわかんねえ
apple musicのニューアルバムのリストの中にひっそりとこのアーティストのアルバムがピックアップされていました。
アルバムタイトルは「-!-」です。
「えっ??なんて、謎めいたタイトルなの・・・。」
「内容の方はかなり上質な仕上がりだぞ・・。」
adeleとかソウル系のアーティストを、ロックに寄せた感じでしょうか。
気になってDead Poet Societyをググってみたのですが、まあ情報が全く出てきません。
出てくるのは同名の映画の情報ばかり。
この情報化社会にここまで情報が入ってこないアーティストも珍しいと思うんですよ。どこの国のアーティストなのか、なんならバンドなのか、ソロプロジェクトなのかもよくわかんね。
僕の方が「!」ですよ。いや「!?」かな。
誰か詳細を知っていたら私に教えてくれると嬉しいです。
I Never Loved Myself Like I Loved You聴いてみましょう。
アルバム通してカッコ良かったのですが、この曲は特別に気に入りましたよ。
I Never Loved Myself Like I Loved You
いやトンネル長っ!!なぜこの映像。
これオフィシャルビデオなんだぜ・・・。
謎が多いアーティストだけに、余計に興味が湧いちゃいますよね。
でも曲はめっちゃ好みなんです。
アルバム通して聴くと飾らない無骨な楽曲が多い中、何故かこの曲だけ大きく趣を変えて明らかにメロウな質感。
「アルバムが終わって別のアーティストのアルバムに移ったか?」
と思ったほどです。
例えるならば「荒野に咲く一輪の花」のようなイメージ。
これすごく良いです。
ということでプレイリスト入り決定!!
継続的にリサーチしていこうと思います。では!!
The Reason/Hoobastank 音楽レビュー其の110
どうも!!フリーランスライターのだいすけです。
本日も元気に音楽レビューやっていきましょう。
本日紹介するのは94年にアメリカで結成されたバンド、Hoobustank(フーバスタンク)の「The Reason」です。
Hoobustankをこのブログで紹介するのは2回目です。
音楽レビューの一曲目という記念すべきバンドだったんですよね。
その時の記事はこちらです。
初めて洋楽を聞き始めた頃によく聴いていたバンドです。
何曲かはハードな曲もありますがどちらかというと親しみやすいメロディで、万人の心に広く刺さる普遍性に満ちています。
The Reason聴いてみましょう
The Reasonはこのバンドの楽曲の中で代表曲と言える楽曲なので、是非聴いてみてくださいね。
大陸的な広がりのある壮大なサウンドスケープが魅力のバラード曲です。
伸びやかな歌声が聴いていてとても気持ちいい一曲になっています。
そしてそして、この曲歌詞もとても良いんです。
彼女との別れを機に、利己的だった過去の自分を悔やみ、過去との決別を胸に新たな人生を歩む。
一見ネガティブな出来事を「理由」として生まれ変わろうとする一人の男の心境が描かれておりとても共感できます。
Hoobustankは初期の激しい楽曲が好きなのですが、このThe Reasonsは別格。
プレイリスト入り決定です。では!!